【10月旬の食材クイズ】鮭・栗・さつまいも、秋の味覚の栄養いくつわかる?

栄養知識を学ぶ あすけん栄養士 おすすめレシピ

朝晩がひんやりして、本格的に秋の味覚が旬を迎える10月。売り場には、秋鮭や栗、さつまいもなど、この時期ならではの食材が並びます。今回は、そんな秋の食材にまつわる栄養クイズをご用意しました。問題は全部で3問です。ぜひ今日の食材選びに役立ててくださいね。

<問題>

1.秋が旬の鮭(しろさけ)は、ビタミンDを多く含む魚です。鮭1切れ(80g)に含まれるビタミンDは、成人が1日に摂りたい量のおよそ何倍でしょうか?
①約半分 ②約1.5倍 ③約3倍

2.ほくほくおいしい栗。ゆでた栗は食物繊維が豊富ですが、可食部100gあたりの食物繊維量がゆで栗に最も近い食材はどれでしょうか?
①ゆでにんじん(皮なし) ②ゆでごぼう ③さといも水煮

3.さつまいも(皮なし・生)には、ビタミンCが含まれています。可食部100gあたりのビタミンC量がさつまいもに最も近い果物はどれでしょうか?(いずれも生・可食部100gあたり)
①温州みかん ②りんご(皮なし) ③バナナ

次の写真の下に解答があるので、回答が決まったらスクロールして答え合わせをしてみてくださいね。 

<解答>

1.③約3倍 2.②ゆでごぼう 3.①温州みかん

<解説>

1.鮭1切れ(80g)で、ビタミンDは成人の1日の目安量の約3倍とれます。(※1)(※2)

しろさけ(生)のビタミンDは、可食部100gあたり32.0μgです。1切れ80gでは約25.6μgとなり、成人(18歳以上)の1日の目安量9.0μgの約2.8倍にあたります。

「約半分」「約1.5倍」と思った方も多いかもしれませんが、鮭は1切れで目安量を大きく上回るほどビタミンDを含む食材です。ビタミンDは骨の健康を維持し、カルシウムの吸収を促進する働きがあります。(※3)(※4)

また、ビタミンDは皮膚に紫外線が当たることで体内でも作られるため、過度に日光を避けすぎないことも大切です。(※3)

■ビタミンDが多く含まれる食材(可食部100gあたり)(※1)
まいわし(生)32μg、うなぎ(かば焼)19μg、さんま(皮つき・生)16μg、きくらげ(ゆで)8.8μg、まいたけ(生)4.9μg、鶏卵(全卵・生)3.8μg

実践ワンポイント:ビタミンDはカルシウムと一緒に摂ることで、カルシウムの吸収をサポートしてくれます。(※4)鮭のホワイトシチューや鮭のチーズ焼きなど、セットで摂ることを意識すると、不足しがちなカルシウムも補給できるのでおすすめです。

注意したいポイント:ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、とりすぎによる健康への影響を防ぐため、耐容上限量(18歳以上男女:1日100μg)が定められています。サプリメントを使う場合は、量に気をつけましょう。(※2)

2.ゆで栗の食物繊維量は、ゆでごぼうよりも豊富です。(※1)

可食部100gあたりの食物繊維総量は次の通りです。

  • 日本ぐり(ゆで) 6.6g
  • ごぼう(ゆで) 6.1g
  • にんじん(皮なし・ゆで) 2.8g
  • さといも(水煮) 2.4g

食物繊維が多い野菜の代表ともいえるごぼうを超える量を、ゆで栗は含んでいます。にんじんやさといもと比べると、2倍以上の量です。

ほくほくして甘い栗は、秋の果物のようなイメージもありますが、日本食品標準成分表では、くるみやアーモンドなどと同じ「種実類」に分類されています。

一方で、日本ぐり(ゆで)は可食部100gあたりエネルギー152kcal、炭水化物36.7gと、炭水化物が多くエネルギーもある食材です。食べすぎには気をつけたいですね。(※1)

実践ワンポイント:栗ごはんにするときは、栗の分だけごはんの量を少し控えめにするなど、主食の一部として考えるとバランスがとりやすくなります。

3.さつまいものビタミンCは、温州みかんに近い量です。(※1)

可食部100gあたりのビタミンCは次の通りです。

  • さつまいも(皮なし・生) 29mg
  • 温州みかん(砂じょう・普通・生) 33mg
  • バナナ(生) 16mg
  • りんご(皮なし・生) 4mg

いもの仲間でありながら、ビタミンCは温州みかんと近い量を含んでいます。バナナはさつまいもの約半分、りんご(皮なし)はさつまいもの約7分の1です。

なお、日本食品標準成分表では、さつまいも(皮なし)は蒸した後も可食部100gあたり29mgと、生と同じ値が示されています。(※1)

実践ワンポイント:ふかしいもや具だくさんの汁物など、主食やおかずの一品にさつまいもをとり入れると、秋の食卓でビタミンCもとりやすくなります。栗と同じく、食べる量はごはんなどの主食とのバランスを意識しましょう。

秋の味覚は「組み合わせ」でもっとおいしく、バランスよく

今回の3問で、秋の食材にはそれぞれ意外な特徴があることがわかりました。

  • 鮭はビタミンDがとりやすい魚
  • 栗は、ごぼうよりも食物繊維が多い
  • さつまいもは、いも類ながらビタミンCも含む

一つの食材だけに頼るのではなく、主食・主菜・副菜をそろえながら、旬の食材を少しずつ組み合わせるのがおすすめです。今月は、鮭ときのこのおかずや、さつまいもの汁物などで、秋ならではの味をたのしんでみてくださいね。

旬の食材レシピ

10月の旬の食材を使ったレシピを紹介します。

■10月 旬の食材一覧
銀杏、松茸、生姜、さつまいも、さといも、れんこん、かぼちゃ、チンゲン菜、セロリ、ミョウガ、りんご、洋梨、梨、柿、いちじく、ぶどう、温州みかん、レモン、栗、あさり、いか、かに、えび、さんま、サバ、カツオ、ブリ、カレイなど

参考・参照
※1文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
※2「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(厚生労働省)〈https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html〉(最終閲覧日:2026/10/05)
※3ビタミン(厚生労働省 健康づくりサポートネット)〈https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-027.html〉(最終閲覧日:2026/10/05)
※4骨粗鬆症の予防のための食生活(厚生労働省 健康づくりサポートネット)〈https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-007.html〉(最終閲覧日:2026/10/05)

執筆 久保田 彩香(管理栄養士)

コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務、営業所責任者を経て、2025年『あすけん』にジョイン。現在はあすけん栄養士としてコンテンツ作成などを担当。祖父の長年にわたる透析経験から「健康」の大切さを実感し、病気になる前の一次予防に力を入れていきたいと考えている。

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