カロリーは足りているのに栄養不足?働く人の7割が気づいた「隠れ栄養不足」とは
ダイジェスト
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食事記録で7割以上が「隠れ栄養不足」に気づいた
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不足栄養素1位は男性「たんぱく質」・女性「鉄」
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補いやすいおすすめ食材の1位は「納豆」
「忙しいけど食事はとっているし、栄養は足りているはず…」そう思っていませんか?
現在働いているあすけんユーザー4,492人に行った調査で、食事記録をする前は約半数が「栄養は足りている」と思っていたのに、実際に記録してみると7割以上が「隠れ栄養不足」と気づいたことがわかりました。
この記事では、調査結果からわかった「足りているつもり」の落とし穴と、不足しがちな栄養素の補い方をご紹介します。
「隠れ栄養不足」とは?カロリーは足りていても栄養素が不足した状態
「隠れ栄養不足」とは、カロリー(エネルギー)は足りている、または摂りすぎているのに、たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素は不足している状態のこと。「新型栄養失調」とも呼ばれます。
おなかは満たされているので自分では気づきにくいのが特徴です。特に働く世代は、忙しさから食事を手早く済ませることが多く、知らないうちに隠れ栄養不足陥ってしまうリスクがあります。
「栄養は足りている」と思っていた人の7割以上が、実は隠れ栄養不足だった
食事記録を始める前、自身の栄養について約半数が「足りている」と思っていたと回答しました。

ところが、実際に食事記録をしてみると、74.1%が「カロリーは足りていたが、たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素は不足気味だった」、つまり隠れ栄養不足の状態に気づいたことがわかりました。

注目したいのは、「栄養は足りている」と思っていた人に絞っても、74.2%が隠れ栄養不足に気づいたという点。「バランスよく栄養がとれていた」と回答した人は、全体でわずか9.2%でした。“足りているつもり”の感覚は、意外とあてにならないのかもしれません。
不足に気づいた栄養素は、男性「たんぱく質」・女性「鉄」
食事記録をして初めて「不足していた」と気づいた栄養素には、男女差がありました。

男性は「たんぱく質」(46.0%)が最多で、女性は「鉄」(50.4%)が半数を超えて最多。一方、「摂りすぎていた」と気づいたものでは「脂質」が75.2%と突出していました。おかず中心でご飯を控える食べ方は、脂質オーバー&栄養素不足につながりやすいので要注意です。
「鉄・カルシウム・ビタミンA」は気づいても補いにくい
意識して取り組んでいても「不足を補うのが難しい」と感じる栄養素は、「鉄」(41.7%)、「カルシウム」(36.3%)、「ビタミンA」(36.1%)が上位でした。
興味深いのは、不足に気づいた栄養素1位だった「たんぱく質」が、ここでは5位(23.7%)に下がること。たんぱく質は「気づけば補いやすい」栄養素である一方、鉄・カルシウム・ビタミンAは、気づいたあとも補い続けるのが難しいようです。

みんなの「おすすめ食材」1位は納豆!
不足栄養素を補いやすいおすすめ食材を聞くと、1位は「納豆」。たんぱく質・鉄・食物繊維などが同時にとれるうえ、「手軽」「安価」と、忙しい人でも続けやすい理由が挙がっています。
2位は「プロテイン」、3位は「鶏むね肉・ささみ・サラダチキン」と、たんぱく質を効率よく補える食材が上位に。補いにくい鉄・カルシウム・ビタミンA対策になる「ヨーグルト・乳酸菌飲料」「にんじん」「レバー」などもランクインしました。

どうすれば?あすけん栄養士からのアドバイス
「隠れ栄養不足」は、カロリーが足りているために自覚しにくいのが特徴です。国民健康・栄養調査(令和6年)によると、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日が「ほぼ毎日」ある人の割合は52.8%ですが、年代別では男女ともに20代が最も低く約3割、30代・40代も3割台にとどまり、50代でも5割を下回りました。このことからも、忙しく働く世代は、栄養バランスのとれた食事をとりづらい状況がうかがえます。
食事内容が炭水化物や脂質中心になると、お腹は満たされても、たんぱく質やビタミン・ミネラルが不足しやすくなります。一方で、「ヘルシーに」とサラダだけで済ませる食事も、たんぱく質やエネルギーが不足し、バランスを崩す一因になります。偏りは、食べすぎ方向だけでなく、控えすぎ方向でも起こります。今回の調査で「脂質の摂りすぎ」と「たんぱく質や鉄の不足」が同時に見られたのは、まさにこの構造を表しているといえます。
さらに近年は物価高の影響で、割安で満足感のある炭水化物中心のメニューを選びやすく、たんぱく質やビタミン・ミネラルを補う肉・魚・乳製品・野菜・果物などが後回しになりがちです。「わかっていても補うのが難しい」と感じる背景には、こうした事情もあると考えられます。
だからこそ、完璧を目指すのではなく「足し算」の工夫をおすすめします。具体的には、丼物には冷奴やゆで卵を1品プラスする、サラダにはサラダチキンなどをのせて“おかずになる一皿”にする。納豆やヨーグルトなど、調理いらずですぐ食べられる食材の常備も心強い味方です。
FAQ
Q. 「隠れ栄養不足」とはどんな状態ですか?
A. カロリーは足りている(または摂りすぎている)のに、たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が不足している状態です。「新型栄養失調」とも呼ばれ、おなかが満たされているぶん自分では気づきにくいのが特徴です。
Q. 自分が隠れ栄養不足かどうか確認するには?
A. まずは数日間、食事を記録して栄養バランスを「見える化」するのがおすすめです。あすけんなら食事を入力するだけで、カロリーと14項目の栄養素の過不足がグラフでわかります。今回の調査でも、記録した人の7割以上が初めて自分の不足に気づきました。
Q. 不足しがちな「鉄」や「カルシウム」はどう補えばいいですか?
A. 今回の調査では、レバーやヨーグルト・乳酸菌飲料、納豆などが「補いやすいおすすめ食材」として挙げられました。1食で解決しようとせず、手軽にとれる食材を毎日の食事にプラスするのが続けるコツです。
Q. たんぱく質が足りているか不安です。目安はありますか?
A. 必要量は年齢・体格・活動量によって異なります。食事記録アプリで自分の摂取量を確認しながら、鶏むね肉・卵・納豆・プロテインなどで調整するのがおすすめです。
※本記事のデータは「働く人の『隠れ栄養不足』実態調査」によるものです。
【調査概要】
- 調査名:働く人の「隠れ栄養不足」実態調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000249.000058653.html - 調査対象者:『あすけん』のユーザーのうち、今回の定量調査への参加を了承した就労中の方(就労状況を尋ねる設問で「就労していない」と回答した人を除く)
- 有効回答者数:4,492名
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2026年7月17日(金)~2026年7月21日(火)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%とはなりません
化粧品ブランドに14年間勤務後、からだの内側からも美容や健康をサポートしたいという思いから栄養士の資格を取得。現在はあすけん栄養士としてコラム執筆やオンライン栄養カウンセリングを担当。