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注目の食物繊維3つの違いとは?「イヌリン」「難消化性デキストリン」「サイリウム」

ダイジェスト

  • 難消化性デキストリンは脂肪や糖の吸収を穏やかにする
  • イヌリンは腸内環境を整えるのに役立つ
  • サイリウムは水分で膨らみ、スイーツにも活用

「イヌリン」「難消化性デキストリン」「サイリウム」。健康やダイエットの話題でよく見かけるものの、それぞれどう違うのか、はっきり説明できる方は多くないのではないでしょうか。いずれも食物繊維の仲間ですが、由来も使われ方も異なります。この記事では、3つの違いをあすけん栄養士が整理して解説します。

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3つの食物繊維の違いが一目でわかる!比較表

項目難消化性デキストリンイヌリンサイリウム
由来とうもろこしのデンプンを加工デチコリ・キクイモなどの植物オオバコの種皮
表示制度特定保健用食品(トクホ)機能性表示食品特定保健用食品(トクホ)
主な表示(用途)・血中中性脂肪が気になる方
・血糖値が気になる方
・おなかの調子を整える
・食後の血糖値の上昇を抑える
・おなかの調子を整える
・取り過ぎたコレステロールの吸収を抑える
・おなかの調子を整える
特徴・働き・大腸で約半分が発酵・利用(約1kcal/g)(※1)
・脂肪や糖の吸収をおだやかにするとされる
・大腸でほぼ100%発酵・利用(約2kcal/g)(※1)
・善玉菌を増やすとされる
・水を含むとゼラチン状に膨らむ
・善玉菌のエサになる
製品例・お茶、炭酸飲料、即席みそ汁、スープ、ゼリーなど
・粉末製品
・お茶などの飲料、サプリメント
・粉末製品
・粉末製品(スイーツ作りにも)

トクホでおなじみ「難消化性デキストリン」

難消化性デキストリンは、とうもろこしのデンプンを加工してつくられる水溶性食物繊維です。小腸で消化・吸収されにくく、大腸では約半分が腸内細菌に利用されます(※2)。
特定保健用食品(トクホ)で広く使われている関与成分の一つで、「血中中性脂肪が気になる方に適する」「血糖値が気になる方に適する」「おなかの調子を整える」といった表示が許可されています。脂肪や糖の吸収をおだやかにしたり、腸内環境を整えたりする働きが期待されています。
お茶や炭酸飲料、即席のみそ汁・スープ、ゼリーなどに含まれるほか、粉末を飲み物や食事にプラスするタイプの製品もあります。

イヌリンとは?難消化性デキストリンとの違い

イヌリンは、チコリやキクイモなどに多く含まれる食物繊維で、近年は機能性表示食品の関与成分としても注目されています。よく比較される「難消化性デキストリン」とは、次の3つの点で違いがあります。

由来のちがい

  • イヌリン:チコリ・キクイモなどの植物に含まれる水溶性食物繊維
  • 難消化性デキストリン:とうもろこしのデンプンを加工してつくられる水溶性食物繊維

腸内での働き方のちがい

  • イヌリン:大腸で大部分が腸内細菌に発酵・利用され、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やす働きが報告されています(※1)
  • 難消化性デキストリン:大腸で約半分が腸内細菌に利用され、半分は便として排出されます(※2)

制度・表示のちがい

  • イヌリン:機能性表示食品として届け出られており、「食後の血糖値の上昇を抑える」「おなかの調子を整える」といった表示例があります
  • 難消化性デキストリン:トクホ(特定保健用食品)で広く使われている関与成分の一つです

どちらも水溶性食物繊維で、腸内環境をサポートする点は共通です。

水と合わせるとゼラチン状になる「サイリウム」

サイリウムとは、一般的にオオバコという植物の種皮のことを指します。このサイリウム由来の食物繊維は、特定保健用食品の関与成分として用いられています。
トクホでは「取り過ぎたコレステロールの吸収を抑える」「おなかの調子を整える」などと表示され、コレステロールや便秘が気になる方におすすめされています。
また粉末のサイリウムは、水を含むとゼラチン状に膨れる性質があります。わらび餅やゼリーなどのスイーツ作りにも使うことができ、食物繊維を補給しながらカロリーや糖質を抑えられる点がダイエット中の方にも注目されています。
ただし、とり過ぎによりほかの栄養素の吸収を妨げてしまう恐れもあります。製品パッケージに書かれた1日の摂取量の目安を確認するなどし、とり過ぎには注意しましょう。

過信せず、まずは食事全体の見直しを

これらの食物繊維を使った製品にかぎらず、特定保健用食品や機能性表示食品などの健康食品にはさまざまなものがあります。しかし、「●●をとっているから大丈夫!」という過信はNGです。
ダイエットや健康維持のためには、食事全体のバランスをととのえることが基本です。利用する前に、自身の食生活を「野菜は不足していないか?」「肉や脂をとり過ぎていないか?」と振り返ってみることも必要です。健康食品はあくまで補助的に使い、まずは主食・主菜・副菜を揃えたバランスのよい食事を心がけましょう。

参考・参照
※1一般社団法人日本食物繊維学会「ルミナコイド素材のエネルギー評価の考え方…」(イヌリン・還元難消化性デキストリン等のエネルギー・発酵率)〈http://jdf.umin.ne.jp/pdf/H24luminacoid.pdf〉(最終閲覧日:2026/7/15)
※2農畜産業振興機構 でん粉 調査報告 難消化性デキストリンの特性と用途〈https://www.alic.go.jp/index.html〉(最終閲覧日:2026/7/15)
消費者庁 特定保健用食品について〈https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_specified_health_uses/〉(最終閲覧日:2026/7/15)
消費者庁 機能性表示食品の届出情報検索〈https://www.fld.caa.go.jp/caaks/s/cssc01/〉(最終閲覧日:2026/7/15)
執筆 あすけんmore編集部
多田 綾子
監修 多田 綾子(栄養士)

化粧品ブランドに14年間勤務後、からだの内側からも美容や健康をサポートしたいという思いから栄養士の資格を取得。現在はあすけん栄養士としてコラム執筆やオンライン栄養カウンセリングを担当。

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