あすけん

妊娠中のサプリメントとの付き合い方。とるべきサプリメント・気をつけたいサプリメント

ダイジェスト

  • 妊娠初期は葉酸の摂取を推奨
  • 葉酸は赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスクを下げる
  • ビタミンAは過剰摂取に注意したい

妊娠を考えている方や、妊娠中の方の中には、サプリメントを使っている方、または使ってみようと考えている方もいるのではないでしょうか。妊娠前~妊娠中のサプリメントは、どのように付き合うのがよいのでしょうか。あすけん栄養士が、とるべきサプリメントや、気をつけたいサプリメントについて解説します。

pixta_771748_S

妊娠前~妊娠初期に摂りたい「葉酸」

妊娠中のサプリメントの利用は慎重になるべきですが、葉酸については妊娠前1か月~妊娠3か月までの間、サプリメントの利用を国が推奨しています。

というのも、葉酸は赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げることがわかっているからです。神経管閉鎖障害とは赤ちゃんの先天異常の一種で、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などがあることが知られています。

葉酸は細胞分裂に関わる栄養素で、とくに赤ちゃんの成長が盛んな妊娠初期には欠かせません。妊娠に気づく前(7週未満)の時期から葉酸が必要になるため、妊娠を希望している方は、妊娠前からサプリメントで葉酸を摂取することが勧められています。

葉酸の摂取量の目安

サプリメントから摂る葉酸の量は、1日400μgが目安です。サプリメントをたくさんとってしまうと、過剰摂取の恐れがあるため、1日の目安量を必ず守りましょう。

サプリメントだけでなく、食事からの葉酸摂取も必要です。妊娠初期は、サプリメント以外から1日240μg摂取するのが目安です。ブロッコリーやほうれん草など、色の濃い野菜や、納豆などの大豆製品など、葉酸が多く含まれる食材をいただきましょう。

女性に必須の栄養素「葉酸」のカシコイ摂り方

妊娠前から注意したい「ビタミンA」

妊娠中のビタミンAの過剰摂取により、赤ちゃんの奇形の可能性があることが知られています。とくに妊娠初期は赤ちゃんの成長が盛んな時期のため、妊娠前から過剰摂取しないよう気をつけましょう。

そのため、サプリメントにビタミンAが含まれているものはできる限り避けておきましょう。またゼリーやお菓子などの栄養補助食品にもビタミンAが添加されていることがあるため、パッケージを確認して利用するようにしてください。

妊娠中に不足しがちな栄養素をサプリメントで補うのはアリ?

葉酸以外の栄養素は、むやみやたらにサプリメントを利用するのはおすすめできません。というのも、サプリメントはあくまで食品であり、医薬品のように効果が期待できたり、製造管理を高度に行う義務があったりもしません。また知らず知らずのうちに、過剰摂取のリスクや、成分同士の相互作用によるリスクがあることも考えられます。食事を基本に考え、食べ物から栄養を摂れるよう工夫してみましょう。

とはいっても、妊娠中は食事が思うようにとれなかったり、不足しやすい栄養素があったりして、心配になる妊婦さんも多いことでしょう。サプリメントを利用したいと思ったときは、自己判断せずにまずは医師や看護師、管理栄養士へ相談しましょう。

妊娠中の食事は何かと気を遣うもの。正しい知識を身に付けて、赤ちゃんの成長に必要な栄養素をしっかり補いましょう。

【参考・参照】
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2025年版)<https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316585.pdf>(最終閲覧日:2025/5/1)

※本記事は、2021年1月25日に公開された記事を再編集しました。(2025年5月1日)

広田 千尋
執筆 広田 千尋(管理栄養士)

管理栄養士。病院、保健センター、保育園で幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在はフリーランス管理栄養士として、ライターやレシピ制作を中心に活動中。あすけんではコラム執筆などを担当している。

関連記事

あすけん - ダイエットや健康のための食事管理アプリ