カリウムは野菜などに多く含まれており、塩分(ナトリウム)を体の外へ出すのを助ける働きがあるため、健康的な血圧の維持をサポートしてくれる大切な栄養素です。

カリウムの働き
カリウムの体内での役割は、主に以下の3つです。
①体内の水分のバランスを整えるのを助ける
私たちの体の中で、カリウムとナトリウムが協力して働くことで、水分のバランスが常に適切に保たれるようサポートしています。
②塩分の摂りすぎを調整して血圧の維持をサポートする
塩分を摂りすぎた際に、カリウムが十分にあると、余分な塩分が尿として体の外へ出るのを助けてくれます。これにより、健康的な血圧を保つのに役立ちます。
③筋肉のスムーズな動きを助ける
カリウムは神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっています。ここでもナトリウムと相互に作用しながら、体の自然な動きをサポートしています。
カリウム摂取の目安
1日あたりの摂取目標量は、15歳以上の男性で3000mg、女性で2600mgです(妊娠期・授乳期も同量)。
| 年齢・性別 | 摂取目標量 |
|---|---|
| 15歳以上・男性 | 3,000 mg |
| 15歳以上・女性 | 2,600 mg |
| 妊娠期 | 2,600 mg |
| 授乳期 | 2,600 mg |
欠乏・過剰について
カリウムはさまざまな食材に含まれているため、通常の食事で不足することはあまりありません。また、腎臓の機能が正常で、サプリメントなどを多用していなければ、摂りすぎを心配する必要はほとんどありません。
※腎機能障害・糖尿病性腎症の場合は、カリウムの排泄に支障をきたすことがあるため、カリウムの摂取量に制限がかかる場合があります。摂取量は主治医の診断を仰ぐようにしてください。
カリウムが多く含まれる食材・食事
カリウムはさまざまな食材に広く含まれていますが、特に葉野菜・芋類・果物に多く含まれています。
| 食品名(目安量) | カリウム量 |
|---|---|
| ほうれん草(100g・1/3束) | 690 mg |
| 長芋(100g・約5cm)・アボカド(100g・1/2個) | 590 mg |
| めかじき・さわら・アジ(焼き魚) | 540〜630 mg |
| モロヘイヤ(100g・1束) | 530 mg |
| あゆ・真鯛(焼き魚) | 430〜500 mg |
| 焼き芋(100g・約1/2本)・小松菜(100g・1/3束) | 500 mg |
| ブロッコリー(100g・約1/3株) | 460 mg |
| 里芋(70g・中サイズ1個) | 450 mg |
| 豚ひれ肉 | 400〜430 mg |
| 納豆(1パック50g) | 345 mg |
| りんご皮つき(1個150g) | 180 mg |
※特に記載のないものは、食品100gあたりの含有量を表示しています。
⇒栄養士が伝授!野菜350gのとり方
カリウムが含まれる飲み物
カリウムは野菜に多いため、野菜を使った飲み物などにも含まれていて、手軽に効率よく摂取できます。果汁・野菜ジュースを飲む場合は、栄養成分表示を確認し、食塩や砂糖が含まれていないものを選ぶのがおすすめです。
| 飲み物(目安量) | カリウム量 |
|---|---|
| 野菜100%ジュース(200ml・1本) ※ミックスジュース・トマトジュース(食塩不使用) |
400〜520 mg |
| 牛乳(200ml・コップ1杯) | 300 mg |
おすすめの食べ方・とり入れ方のコツ
カリウムとナトリウム(塩分)のバランスが崩れると、余分な塩分がうまく排出されにくくなり、健康維持に影響が出ることもあります。健やかなカラダを保つためにも、普段の食事から以下のような工夫を取り入れてみましょう。
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献立への上手な取り入れ方: 外食が中心の方や濃い味付けが好きな方は、サイドメニューにサラダを追加したり、お味噌汁の具材を葉物野菜や芋類にしたりするのがおすすめです。また、おやつに焼き芋や果物を取り入れるのも手軽な方法です。
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調味料を工夫して減塩をサポート: 塩分の摂りすぎを防ぐために、お酢、ゆずやレモンの絞り汁、胡椒、からし、わさび、カレー粉などの酸味や香辛料をアクセントとして上手に活用しましょう。おいしさを保ちながら、無理なく塩分を控えることができます。
【参考・参照】
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2025年版)〈https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html?s=31〉(最終閲覧日:2025/3/28)
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2025/3/28)